Self(自己)の発達

 

 

 

こんにちは、久々の青山です。

 

 

結構前ですが、「トラウマを抱えた子供の支援」という、不登校・引きこもり支援者の研修会に参加してきました。
その中で『さきお英子 子ども 心のクリニック 竹内伸先生』が講演でお話しくださった、
「Self(自己)の発達」を紹介したいと思います。

生まれたばかりの赤ん坊は自己も他人もありません(No self・No other)。
欧米などでは、成長につれて自己が生まれ他人の存在も作られます(self・ other)。
しかし昨今の日本では、自己の確立の前に他人だけを意識する傾向にあると言います(No self・ other)。

 

 

 
例えば、子どもが公園で遊んでいて横からおもちゃを取られて泣いた時、「貸してあげようね」と他人を優先することがあります。
もちろんおもちゃを貸してあげることはとても良いことですがこの時に、

おもちゃを貸す⇒褒められる
おもちゃを貸さない⇒叱られる(叱られないまでも、どうして貸せないの?などの否定的な言い方をされる)

 

 

 
となると、これらは他人に対する行為の言葉がけであって、本人の気持ちに対する言葉がけははどこにも含まれないままなのです。
この場合、「もっと遊びたかったね」とか「おもちゃなくなっちゃって悲しいね」など
おもちゃを取られた悲しい気持ちをまず汲んであげる言葉がけをすることで、子どもは「これが悲しいということなんだ」と感情を実感できるようになります。

 

 

 

 

他人だけを優先する言葉がけは、自分を出すことが出来ずに自分よりも他人ばかりに気を使い優先して考えるようになり、自分が今どんな気持ちなのか理解する方法がわからないまま成長してしまいます。
子どもの気持ちを常に汲む習慣をつけることで子どもは自己を確立し自分の気持ちも他人の気持ちも理解できる心を持つのです。

 

 

 

 

そして、親は子どもには辛い思いや苦しい思いはしてほしくないと考えますが、子どもが辛い思いをしないことよりも、辛い体験をした後に「辛かったね」「苦しかったね」などとフォローすることが何十倍も大事だといいます。

 

 

 
親が子どもの先を行き道を整えるのではなく、子どもの後ろから見守ることが親子関係を濃密にします。そして子供に対し完璧な親になる必要はありません。一緒に考え、子どもの気持ちに寄添うことができる親が子供の「self」を育てるのです。

 

 

 
from 青山 由

 

 

 

 

 

 

 

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